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基準(MINIMUM AVIATION SYSTEM PERFORMANCE STANDARDS,DGNSS INSTRUMENT APPROA−CHSYTEM,SCAT−1)にはGLONASS部分の記載はない。
4. 受信システムの開発状況
早くから受信システムの研究開発や評価を行っているロシア、ロシア以外の国で早くから積極的に受信装置の開発と情報の提供をしている英国のLeeds大学、米国のMITリンカーン研究所、3SNavigation社、NAVSTAR社および米国ロックウェル社やハネウェル社などのアビオニクス各社、独国のAvionic Center BraunschweigおよびInstitute of FlightGuidance and Control,TU Braunschweig、Kayser−Threde社およびAerodata社等について既報告したが、1996年に入ってロシアとの共同による小形で実用レベルにある受信システム/モジュールの発表が相次いでいる。ここでは発表され入手可能な代表的CSA受信機例を紹介する。
4.1 最近の代表的受信装置
(1)米国Ashtech社製24チャンネル受信機
Ashtech社は1996年5月のDSNS‘96においてGPS12チャンネル+GLONASS12チャンネルの共用受信機GG24を発表し販売している。これは0EM対応に開発された1枚基盤の小形GNSS受信モジュールで一30℃〜+70℃までの広使用温度範囲や20Gまでの加速度下での追尾が可能など実用上十分な性能、信頼性を謳っている。またDGLONASSにも対応しておお、基準局の2タイプが発表されている。このGG24形受信機はAshtech社の在モスクワ技術開発チームのロシア人技術者の手により開発されたもので米国で生産されるとされる。Ashtech社は民間航空用分野にこの共用受信機を適用するが、さらに測量、海上や陸上の航法への適用を計画している。85名の科学者や補助スタッフからなるモスクワ開発グループは1992年からのAshtech社の開発推進に貢献した。
(2)独国DASA(Daimler−BenzAerospace)製18チャンネル受信機
DASA Navigation and Flight Guidance Systemsは18チャンネルのGPS/GLONASS OEMモジュールをロシアのRIRT(Russian Institute of Radionavigation and Time)と共同で開発した。この受信モジュールはRockewell Collins Avionicsと共同(Joint Venture)で機上/地上用として航法/着陸用受信装置として開発中とのことである。
(3)米国3SNavigation社
以上のロシアとの共同開発受信機に対し、早くからGLONASS関連受信機を研究開発している同社は合計12チャンネルの共用受信機GNSS−300形を販売している。3S社の従来の受信機が主に試験研究用として利用しやすいように据え置き形(パソコン利用測位処理)であったのに対し、この受信機は移動体にて実用しやすい小形軽量の一体形である。本装置もDGLONASS対応でソフトウェアの追加変更で基準局としても利用できる。
(4)その他
一般に発売されている受信機と同じレベルで述べることが出来ないが、大学や国の研究所でも受信機の研究開発が行われている。代表的なものに英国Leeds大学の受信機が

 

 

 

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